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2020.02.02

【ブログ第15回】急激な寒暖差に注意、ヒートショック!!

みなさんこんにちは!
朝がおクリニックでございます。
 
今回はヒートショックについて書いていきたいと思います!
冬は気温が低く、その影響は身体にも出てきます。前回のブログでもお伝えしましたが、皮膚が「冷え」を感じると、交感神経が優位に働き、全身の血管を収縮させます。収縮させることにより熱を逃しにくくしているんですね。
 
この時の血圧に注目してみましょう。「冷え」を感じ、交感神経が優位に働いて血管が収縮すると、血圧は上がります。また冬などの寒い時期において、自宅などの屋内は暖房器具により暖められているため、身体の血管は拡張しています。そうすると逆に血圧は下がります。血圧の下降が著しいと脳血流量は低下するため、ふらつきやめまいといった症状がでる場合もあります。そのため、気温差には特に気を付ける必要があります。
 
上記のように、気温や室温が変化することによって血圧が急激に上下ることによって起こる健康障害のことをヒートショックといいます。この血圧の乱高下により、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
 
ヒートショックは冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入る時などに起こりやすいとされています。脱衣所や浴槽まで暖められているかというと必ずしもそうでない方もいらっしゃるかと思います。リビングから脱衣所に移動した際は、寒さに対応するために血圧があがります。そこで衣服を脱ぎ、浴室へ入るとさらに血圧は上がります。その後、浴槽に入ると、急に体が温まるため、一気に血圧が下降します。特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、注意が必要です。
 
11月~2月がヒートショックの好発時期です。浴室や脱衣所などの気温が下がり、長風呂になりやすいため、危険が高まります。特に温泉施設などでは床がタイル張りだったり、暖房器具がない場所が多く、温度差が発生しやすくなります。また、トイレでもヒートショックを起こす人がいるので、お風呂以外の場所でも温度変化のある場所には要注意です。
 
続いて入浴の際に気を付けてほしいポイントを書いていきます。
 
●入浴前に脱衣所や浴室を暖めよう
浴室・脱衣所が寒いときは、暖房器具を使ったり、浴槽の蓋を開けて浴室を暖めておきましょう。お湯の温度は40度程度、湯船に入る時間は10~15分程度を目安にして下さい。つかり過ぎには注意して下さい。体温上昇が全身浴に比べて遅い半身浴も有効な手段として挙げられますが、長時間浸かっていると全身体温は上昇しますので、湯に浸かっている時間には気を付けてくださいね♪
 
●入浴前、入浴後に十分な水分をとりましょう!
入浴すると汗をかき、体内の水分が減るため血液がドロドロになります。
その状態では血栓ができやすく、血圧が上がると脳梗塞や心筋梗塞になりやすいため、入浴前と入浴後で十分な水分をとり、血圧や血流の変動による脳疾患などを引き起こさない状態を作っておきましょう。
 
●浴槽から急に立ち上がらないようにしよう
入浴中は水圧が身体にかかっています。身体の表面積を約1.5平方メートルとすると、肩まで使った場合、なんと1トン以上の水圧がかかっています。人にもよりますが、湯船につかっているとき陸上よりウエストが5~7cmも細くなることもあるそうです。
湯船につかっている状態から急に立ち上がると、圧迫されていた血管が拡張し、脳血流量が一気に低下することで貧血状態となる危険性があります。浴槽から出る際には浴槽のへりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。
 
●アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控えましょう
晩酌される方は特に注意して下さい。アルコールには血管を拡張する作用があります。食後は胃腸が消化・吸収をするために大量の血液を消化管に送っているため、直後の入浴は循環変動が起きやすいとされています。お酒を飲まれる方は、可能であれば入浴後に飲むようにしましょう。
 
また深夜や早朝の入浴は気温差が生じやすい事に加え、同居されている方が気付きにくくなる可能性があるので控えた方がよいです。入浴中に体調の悪化などの異変があった場合は、可能な限り早く対応することが重要です。同居者がいる場合は入浴前に一声掛け、同居者は高齢者が入浴した時にはこまめに様子を見に行くようにしましょう。
 
最後にヒートショックをになりやすい人の特徴について書いていきます。
●65歳以上(特に75歳以上)
●以下のような病歴がある
 ・狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞
●以下のような持病がある
 ・不整脈、高血圧、糖尿病
●以下のような習慣がある
 ・飲酒直後に入浴する
 ・食直後に入浴する
 ・薬を飲んだ直後に入浴する
 ・一番風呂
 ・深夜に入浴
 ・熱い湯(42℃以上)に、首まで長くつかる
●以下のような居住空間である
 ・浴室・脱衣所・トイレに暖房設備がなく、冬場は寒い
 ・浴室がタイル張りで窓があり、冬場は寒い
 ・居間と浴室、トイレが離れている
 
温かくなる春までもう少しですが、気温差・寒暖差には注意して体調管理をしていきましょうね♪
 
ではでは♪