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お知らせ

2020.02.25

【ゲーム障害外来開設のお知らせ】

平素よりお世話になっております。
この度朝がおクリニックではゲーム障害外来を開設する運びとなりました。
なにかお困りのことがございましたらお気軽に朝がおクリニックまでご相談下さい。
 
ゲーム障害(インターネット依存症)はWHO(世界保険機構)が国際疾病分類に疾患として認め、現在では診断ガイドラインも作成されています。
スマートフォンの普及により、最近では普段ゲームをしない普通の人もゲームや動画、SNSへの依存がみられるようになりました。またゲームに高額の課金をする課金中毒のような問題も生まれています。
こうしたネットへの依存の結果、不眠やイライラ、集中力の低下などの症状が出現し、日常生活に支障が出ている方が非常に増えています。また、中にはゲーム依存以外に、うつ病や発達障害の併発がわかる場合もあります。
ネット依存、ゲーム依存の方の脳には、アルコール依存やギャンブル依存の方と同じような特徴がみられるといわれます。
 
アルコール、薬物などの物質依存とネット依存・ゲーム依存の共通点
  1. 渇望:アルコール、薬物などの物質をとりたいという強い気持ち
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームに対する強い渇望が見られる
  2. コントロール障害:自分の行動(アルコール依存なら、飲み方や量など)を自分で調整できない
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームをする時や場所、行動を調整できない
  3. 離脱症状:依存しているもの得られないときに症状(アルコール依存なら、手が震えたり、汗をかいたりするなど)が出る
    ネット依存・ゲーム依存の場合:身体症状などは出ないが、ネットやゲームができないとイライラしたり、無気力になったりする
  4. 耐性ができる:満足できずに使用量(アルコール依存なら酒量)が増してくる
    ネット依存・ゲーム依存の場合:利用時間が徐々に増え、10時間以上続けても満足できなくなる
  5. 生活への支障:依存しているもの(アルコール依存ならアルコール飲料)が生活の中心になり、ほかのことへの関心が薄くなる
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームが生活の中心になり、学校や会社を休み続けるなどの問題が起こる
  6. やめられない:依存によって不健康な生活になっていることに薄々気づいていても、習慣を変えられない
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームをなかなかやめられないうえ、ユーザーを引きとめるしかけが巧みで、ほかの依存以上にやめるのが難しい場合もある
(WHOによるICD-10「物質依存」の診断ガイドラインをもとに作成。
『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』より)   
 
 
今まであまり深刻に考えられていませんでしたが、ゲーム依存もアルコール依存同様に深刻な病気なのです。
また、依存している本人は自身の変化には気づかないことがほとんどです。家族の方からみて、いつもと様子が違うな、もしかしてネット依存の症状なのではないか、と少しでも感じた場合は早目に医療機関に相談してみましょう。
ケースによっては、みていても悪化することもあります。ゲーム障害になると、朝起きられない、物や人にあたるなどといった問題が現れることがあり、特に小中学生では短期間で重症化しやすい傾向がみられます。睡眠覚醒リズム障害、不登校が合併しやすく、未治療のまま放置すると悪化するケースもあります。
重症の場合は、脳機能の障害がおき、治療を要する状態になります。
インターネットやスマートフォンを完全に使用しない、ということは現実的に難しいため、朝がおクリニックではネットやスマホ、ゲームと上手に付き合うことを目標に治療をおこなっていきます。
主にカウンセリングを中心とした治療になりますが、治療には生活習慣の改善、家族の協力体制が必要です。今日の社会背景から考えると、ネット依存・ゲーム依存は、すべての人がなり得る病気です。ネットやゲームから離れ、その使い方を考える機会は、家族全員にとって、とても良い時間になるのではないでしょうか。
少しでも気になることがございましたら、お気軽に朝がおクリニックの診察をご予約下さい。
 
自分がゲーム障害か不安に感じたかたは以下のチェックをぜひ答えてみてください
ゲーム障害にあてはまるかどうかの簡単なチェックリストです。
3分程度で答えられると思います。
 
12か月の間にあなたの状態は以下の質問にあてはまりますか?
 
 
質問
回答
1
満足を得るために、ネットを使う時間を段々長くしなければならないと感じていますか?
(a)はい
(b)いいえ
2
ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことが度々ありましたか?
(a)はい
(b)いいえ
3
ネット使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、イライラ感を感じましたか?
(a)はい
(b)いいえ
4
使い始めに意図したよりも、長い時間ネットを使用していますか?
(a)はい
(b)いいえ
5
ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
(a)はい
(b)いいえ
6
ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?
(a)はい
(b)いいえ
7
問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといった嫌な気持ちから逃げるためにネットを使いますか?
(a)はい
(b)いいえ
   

 
Aが5個以上あった方はゲーム依存の疑いが高いとされています。
お早目に医療機関に御相談ください。
 
画像出典(依存の状態が長く続くと、脳のうち大脳皮質(大脳辺緑葉と大脳基底核など)の機能バランスが崩れると考えられている illustration by gettyimages)